『スパイダーマン』 (Spider-Man)は、アメリカ合衆国のマーベル・コミック刊行の複数のアメコミに登場する架空のヒーロー。また、彼の登場するコミック、アニメ、テレビドラマ、映画作品及び、そのシリーズ名にも使われている。
本名はピーター・パーカー (Peter Parker)。ニューヨークのクイーンズに住んでいる平凡な男子学生、ピーター・パーカーが特殊なクモに噛まれたことによってスーパーパワーを得、スパイダーマンとして活躍するようになった。恋愛や仕事などに常に悩みが尽きず、等身大のヒーローとしてマーベル・コミックの数多いキャラクターの中で人気のあるヒーローの一人である。
呼び名は複数あり、スパイディ、親愛なる隣人、ウェブヘッド(クモの巣頭)、ウェブスリンガー(クモ糸を投げる者)などの愛称がある。実生活ではいわゆるナードまたはブレイン。コミックやアニメ版などでは、メリージェーン・ワトソンから「タイガー」と呼ばれていた時期もある。
決め台詞・キャッチフレーズは「あなたの親愛なる隣人、スパイダーマン」だが、スパイダーマンは作中の架空の新聞社デイリー・ビューグルのネガティブ・キャンペーンの影響もあって世間から嫌われているために、このフレーズもあまりウケない。
以下に挙げるスーパーパワーを持つ(ただし、時期により差がある)。
* ウェブシューターからワイヤー並みの強度をもつ糸状の繊維を発射する(実写映画シリーズでは、手が一定の形を取る事で手首に出来た腺から直接発射する)。
* 超感覚で危険を感知する(スパイダーセンス)。
* 壁や天井に、クモのように吸着する能力。
* 10tの物体を持ち上げる怪力。
* 常人の40倍の敏捷性。
* 驚異的な跳躍力・平衡感覚・身の軽さ。
* 超人的な動体視力。
あるエピソードで死亡した際に脱皮し、蘇生した。それ以降、クモ糸が体内で生成できるようになった。また、吸着能力もより強力になり、麻痺毒のあるトゲ針が生えた。更に、感覚がより研ぎ澄まされ、暗闇でも視え、ウェブを張ればその振動で周囲の動きが確実にわかる、といった設定が加わった事もある。
これらのスーパーパワーを消そうとしたが、逆にクモ化が進行し、6本腕のマンスパイダーになってしまったこともある。また、スーパーパワーではないが、ワイズクラッキング(気の利いたセリフ、あるいは生意気なセリフ)やジョークも、スパイダーマンの特徴の一つである。敵と闘っている最中も、しょっちゅう冗談を口走っている。
弱点はアレルギー性鼻炎で、特にコミカルタッチだった1967年のアニメ版では強調されている(くしゃみをして思わぬ失敗をしてしまうことがあった)。映画『スパイダーマン2』では、心に迷いがあるとスパイダーマンとしての能力が衰えてゆく、という描写がある。
2006年に展開したシリーズ『Civil War』において、スパイダーマンは正式に世の中に正体を公表した。しかし、2007年に展開した『One More Day』では悪魔との契約によって、狙撃され死に瀕したメイおばさんの命を救うことと引き換えにMJとの結婚を歴史から消失させることで、この発表及び 1970年代後半から30年程に起こった事件のほとんどが「無かったこと」になった。
以降、主だった「無かったこと」になったこと。
1. MJとの結婚(結婚以前に時間が戻ったと言うことではなく、結婚をしないで現在まで物語が進んできたと歴史が書き換えられた)。
2. 直接クモ糸が出せるようになったこと(これによりウェブシューターが復活した)。
3. ハリーの死(よって現在彼は生きている)。
4. 正体の公表。これは一般人だけでなくシビルウォー以前に正体を明かしていたアヴェンジャーズのチームメイトなどにも及んでいる。
スパイダーマンはこうして生まれた・・・
勉強以外は冴えないクイーンズ在住の高校生、ピーター・パーカーは、ある日社会見学中に被験体のクモに噛まれた事により、スーパーパワーを手に入れる。
彼は、赤と青のコスチュームを誂え、テレビ出演して金を稼いだ。一躍人気者となっていた彼は、ある日の番組収録後、一人の強盗が警備員から逃げるのを、「自分の仕事じゃない」と見逃した。しかししばらくして、彼の父親代わりだったベン・パーカーが、何者かによって殺害される。それを知ったピーターは殺人犯を追うが、それが自分が見逃がした強盗だと気付く。後悔の念に苛まれたピーターは、ベンが残した「大いなる力には、大いなる責任が伴う (With great power comes great responsibility.)」という言葉を胸に、人々の為に自分の超能力を使う事を決意するのだった。



